08:30 - 09:10 受付 (午前の発表者は接続・動作確認を行ってください)
09:10 - 09:20 開会 / 五東 弘昭 (横浜国立大学)
=== 第1部 === 座長 川村 拓(群馬県立県民健康科学大学)
現時点で明らかになっていないDeformable Image Registration(DIR)による線量分布の変形, 合算の精度を,
ポリマーゲル線量計を用いて検証することを目的とし, 過去の検討で示唆された線量計の変形に伴うR2値の変化を
検証した.
Sun Nuclear社が提案する定位放射線治療用QAファントム(StereoPHAN)と2次元半導体検出器(SRS MapCHECK)による
2次元線量分布計測精度を高濃度ゼラチンポリマーゲル線量計を用いて評価する.
ポリマーゲル線量計を利用した高線量率小線源治療の線量分布測定精度に影響を与えるキャリブレーション法を
不確かさと線量分解能を比較して検討する.また,高線量率小線源治療におけるポリマーゲル線量計の有用性を報告する.
本研究では,拡大ブラックピークを有する陽子線の多門照射において形成される線量分布を,
MAGATを用いて3次元(3D)で連続的に計測することを目的とし,線量率,LET依存性等の補正を行い
3D線量分布の評価を試みた.
10:40 - 10:50 休憩(調整)(10分)
=== 第2部 === 座長 櫻井 良憲(京都大学)
本研究は,ポリマーゲル線量計の化学組成と炭素線照射時の感度との相関を把握し,
重粒子線用ゲル線量計について検討することを目的とする.
光センサーとLEDを組み合わせたPVA-KIゲル線量計用 in situ 測定システムを構築した.
PVA-KIゲルに対するX線照射におけるin situ測定を行い,PVA-KIゲルの線量率効果の確認および
反応メカニズムについて考察した.
光センサーとLEDを組み合わせてPVA-KIゲル線量計用 in situ 測定システムの構築を行った.
PVA-KIゲルを対象に,若狭湾エネルギー研究センター多目的シンクロトロン・タンデム加速器(W-MAST)
を用いてHeイオン照射による in situ 測定を行い,Heイオン照射に伴う,PVA-KIゲルの反応メカニズムを考察した.
6Liは熱中性子に対する反応断面積が大きいため,6Liで作成されたBNCT用コリメータの遮蔽能力を
PVA-Iゲル線量計を用いて評価したので報告する.
12:10 - 13:00 昼食(50分) (午後の発表者は接続・動作確認を行ってください)
=== 第3部 === 座長 小林 毅範(帝京大学)
Film線量計ではR/B画像を用いることでガンマ解析結果が改善されることが知られているが,
PVA-Iゲル線量計においても同様の結果が得られたので報告する.
昨年の本研究会で, PVA-Iゲル線量計による電子線の深部量百分率(PDD)測定について報告した.
本研究では, 小照射野電子線のPDD測定について報告する.
第7回研究会(2018@金沢)において,TBAAを用いたPVA-Iゲル線量計の増感効果を報告した.
より有用な増感剤を求めて,その他のいくつかのハロゲン化合物を検討したので報告する.
本発表では広島国際大学の林らによって線量感度が改善された再利用可能なPVA-I線量計を使用して,
臨床のQAプラン(肝臓体幹部定位照射 40Gy/5fr)を照射し, 開発した光学CT装置を用いて線量分布解析を試みたので,報告する.
14:20 - 14:30 休憩(調整)(10分)
=== 第4部 === 座長 濱田 敏正(日産化学工業株式会社)
色素ゲル線量計をシート状に作製することで,X線や電子線照射で用いられるボーラスに置き換えることが可能であると
考えられる.シート状に作製し,照射による色調変化からスキャナーによって線量評価が可能か検討を行った.
蛍光ゲル線量計のボリュームデータ取得のために3次元蛍光断層スキャナの開発を進めている.
本発表では,測定領域を拡大した際の装置の基礎特性と高線量率小線源治療における3次元線量分布測定への試みを報告する.
224Raを表面下に浸透固着させたシードを腫瘍内に挿入するDaRTと呼ばれるものがある.
α線は人体の飛程が0.1mm以下と非常に短いため, 高分解能な線量計が求められる.
線量分布の検証のため直接3次元線量分布を測定可能な線量計が望まれる.
そこで本研究では水等価で高分解である3次元線量計の色素ゲル線量計を用いて224Raの線量分布の取得を試みた.
重粒子線治療で計画される3次元線量分布の測定においてLET依存性の抑制が大きな課題となっている.
本研究では,蛍光ゲル線量計のLET依存性の抑制に有効な手法:フェントンライク反応の適用を見出したので報告する.
15:50 - 16:00 休憩(調整)(10分)
=== 第5部 === 座長 武村 哲浩(金沢大学)
色素ゲルを用いたDECT(Dual Energy CT)の線量分布の測定結果を報告する.
重粒子線および紫外線照射後の色素ゲル線量計の発色を光学顕微鏡を用いて解析した.
また,発色量と細胞におけるDNA二本鎖切断との関連性について調べた.
In-air readout 方式の光学CTにおけるゲル線量計内部の3D光路シミュレーションを行い,
それを検証するために実機を製作した.講演ではこの装置の構成と今後の計画について紹介する.
17:00 - 17:05 集合写真撮影(5分)
17:05 - 17:10 閉会
19:00 - 21:00 情報交換会(online)
- 第10回3Dゲル線量計研究会(12/4 '21)